和久傳取材⑤高台寺和久傳

翌日は土井先生、鍋島さんと

高台寺和久傳にてお待ち合わせでした。

その前に少し散策。

高台寺の辺りは紅葉の名残が美しく、

朝の澄んだ空気も心地よいのでした。

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高台寺和久傳では、いよいよ「間人蟹」をいただきます。

ところで、

ブログの報告が遅れたことで功を奏したのは、

鍋島さんのお写真で取材をご報告できるということです。

(以下、鍋島さんのお写真を使用させていただきます。)

(以上)

高台寺和久傳では、綾さんの娘さんの祐子さんが女将として切り盛りされています。ユーモアと気遣いがいっぱいで、きれいな女将さんの姿を拝見して、和久傳のもてなしのかたちがやさしくあたたかいものであることを感じました。

とはいえ、こんなすごい蟹を目前にしてしまうと、私はどうしても緊張してしまいましたが。。

かごにこんなにたくさんお手ふきをご用意してくださる心配りも、ありがたいです。

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その後、事務所で

綾さんとともに和久傳を支えてこられた岩崎さんにお話を伺いました。

土井先生が何度もおっしゃていたように、

綾さんの人生には、NHKの連続テレビ小説になりそうな、波乱万丈、努力、優しさ、真剣さが詰まっていることが感じられました。

まだまだ理解には遠い私ですが、それでも多くを学ばせていただいた気がいたします。

講演会では、綾さんが食材だけでなく、その食材を育む丹後の地にまで心を配られ、環境に配慮されていることもご紹介いたしました。

その配慮は食材のみならず、容器にも及び、「器をどのように再利用できるか」「使用できないものはどのような形で土に返してやるか」ということまで見越して作られているとのことでした。

土井先生と鍋島さんは実際に丹後まで行かれて、畑のご見学もされたそうです。

「自然」という言葉を冠していても、それが単なるファッション、あるいは消費の道具になってしまっている商品も多い中、

これだけの配慮をしていても、和久傳のHPやパンフレットには、エコや環境保護という表現は全くと言っていいほど出てきません。

清廉な態度でご自身の信念を貫かれている姿に、多く学ぶところがありました。

Posted in 11_2010食文化のかたちをみちびく講演会 | Leave a comment