10月9日

先だっての土曜日、

第8回講演会(民藝)の講師、杉山先生にお会いしました。

お会いしたのは、駒場にある日本民藝館。

この日は、土井先生が、河井寛次郎生誕120年記念展で

河井寛次郎の孫である鷺珠江さんと記念対談をされるということで

ご招待にあずかり、行ってまいりました。

実は私も元来民藝には並々ならぬ関心があり、

京都の河井寛次郎記念館にも訪れたことがあります。

土井先生が、民藝を家庭料理と重ね合わせながら、明快なお話をされ、

鷺さんが、寛次郎の思い出とともに、その考え方をお話される、というような構成でした。

写真のイメージを180度覆すような、寛次郎のテレビ映像も面白かったです。

やはり一番印象に残ったのは、「物を買うときの4つのシグナル」のお話。

「誠実、簡素、健全、自由」

これがある器を買うのがよい、という。

私は哲学が専門ということもあって、誠実と自由がひとつのモノのうちに見出される・・・という発想そのものにゾクっとしました。

杉山先生は、この日本民藝館で学芸部長の任に就いていらっしゃいます。

この日は司会を務められ、的確なまとめとやわらかい語り口で、私たちに説明さいてくださいました。
また杉山先生は早稲田大学に非常に縁の深い方だということが判明しましたので、講演会ではいつもよりリラックスしてお話を伺えるような気もしております。

楽しみです。

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余談ですが、

対談後の控室に、土井先生と俳優の佐野史郎さんがいらっしゃったので驚きました。河井寛次郎の朗読劇をなさっている関係でお見えになっていたとおっしゃっていました。

そのときはそのことをあまり噛みしめませんでしたが、河井の著作を朗読するという、非常に難しいお仕事に対峙されていることに後々驚きがこみ上げてきました。

民藝運動のさまざまな広がりにも留意し、より多くの知識を入れて、当日に臨みたいと思います。

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